DVD-ROMとDVD-Rについて

DVD-ROMとコピーガード
ハリウッドなどメジャーな映画タイトルは、DVD-ROM。1タイトルで1,000枚以上といったコピー数が製造されるビデオコンテンツに対しては、コストの観点からDVD-ROMを使ったプレスでの生産が適しています。これらのDVD- ROMタイトルは、CSS, RipGuard, ARccOSなどのコピーガード方式で、違法コピーから保護されている。しかしながら、Rippingに対するニーズも高いことから、クラッカー達によって開発されるRippingツールによって、短期間のうちに破られてしまうことが多いのが実情。

DVD-Rとコピーガード
1タイトルあたり、数十枚から数百枚といった小さいタイトルでは、DVD-R。ローカルな記念映像や教育、広告宣伝用といった用途が多い。複製製造コストの観点からこれらのビデオコンテンツは、DVD-Rなどの記録用メディアで複製され、配布されることが多い。記録用メディアであるが故に、必然的に標準のコピーガード技術は制定されていない。CPRMは、記録メディア用のコピーコントロール標準であるが、一般のビデオコンテンツを保護する目的ではなく、デジタル放送コンテンツを収録した記録用メディアの再複製をコントロールすることが目的。

Ripping手段について

フォルダーコピー
PC上のファイル操作によりビデオコンテンツを複写する手段で、コピープロテクションが施されていないDVD-R上のVideoコンテンツに対しては、非常に簡単に実行可能なRipping手段。

Ripping ソフト
DVD Shrink、DVD Fab、AnyDVDなど、DVD-ROM上のCSSプロテクションを解除する目的で開発・配布されているツール。コピープロテクションが施されていない DVD-R上のVideoコンテンツはもちろん簡単にRippingされてしまいます。DVD Shrinkは最も普及したツールであるが、開発が終了しているため、当社の提供するガードソリューションなど、最新のコピープロテクションに対しては無力。AnyDVD、DVD FabはDVDのみならずBDのRippingも可能で、今なお開発が継続している。特にDVDFabはマニアに間に普及し、極めて脅威的な Rippingツールとなっている。当社の提供するDVDRX Platinumは、最新のDVD Fabバージョンからも貴重なVideoコンテンツを保護可能な、唯一のソリューションです。

ライティングソフト
市販のライティングソフトで、コピープロテクションの施されていないVideoコンテンツに対し、タイトル毎やチャプター毎にコピーする機能がある。上級者向けのRipping手段である。

DVDレコーダ
市販のDVDレコーダのダビング機能を用いてHDなどにコピーする方法。PCの操作に不慣れな人でも簡単に実行できるため、最近ではタイトルホルダーにとって脅威となっている。

CFTECのコピーガード技術

コピーガード技術
コピーガード技術は、暗号化による方法や、NGセクター方式など、様々提案されています。DVD-ROMで採用されているCSSなど、暗号化によるガード手段は、ほとんどすべてが解読され、Rippingソフトに対しては無力な存在となっています。一方、ARccOS やRipGuardなどの構造的NGセクター方式は、一部のRippingツールに備わっている、再生トレース機能により、Rippingされてしまいます。当社の提供するコピーガード技術は、日本ビデオアルバム協会が開発した、コピーガード専用のDiscと共用する事で、フォルダーコピー、DVDレコーダでのダビングなど、カジュアルなRipping手段から最先端のRippingツールに対しても、幅広く有効にVideoコンテンツを保護します。

ガード強度と再生互換性
多くのコピーガード技術がガード強度を高めるあまりに、再生互換性を犠牲にしています。これでは、タイトルホルダーや正当な視聴者に対し、経済的・心理的な被害を与えてしまいます。当社で開発してきたコピーガード技術も、その開発過程では再生互換性との両立に多くの困難が発生し、初期ユーザー企業様の忍耐とご協力の元、一歩一歩克服してきました。現在、最新のDVDRX Platinumでは、一般のDVDプレイヤー、PC上のソフトプレイヤーともに、厳しい再生テストをクリアーしています。

コピーガード技術の究極と現状
コピーガード技術の究極の理想は、
・ほぼ無限に存在するオーサリングパターン
・製造元や年代により微妙に異なるDVDプレイヤーの仕様
・様々なRipping手段
これらすべての組み合わせに対して、ガードが機能し、完璧な再生動作をする事です。が、これは不可能で、いかに多くの組み合わせをカバーできているか、普及している要素の組み合わせをガードできているか、が実際の実力となります。また、Ripping手段は、常に増えたり、改良されており、更には低質な DVDプレイヤーも販売されます。これらの新たに発生する脅威に対して、可及的速やかに対応してく継続性も大きな価値となります。